旅しようよ

道東、鳥撮影の旅 3日目のクルーズ船 シャチの出現!

まるみのクルーズ船 アルランⅢ世

前日はクルーズの後、朝食をいただき、昼間はスケジュールが空いていた。元々は流氷の中を走れる大きな船に乗りに網走へ行くはずだったが、網走にすら流氷が来ていないという事だったからだ。

で、結局斜里まで行ってみる事にし、途中風景の写真など撮りながら夕方4時頃には羅臼に戻ってきてこの日の宿、「まるみ」にチェックインした。

旅館のフロントでクルーズ船の予約確認をする。予定では2回だったが、1回にしようという事になったので、その旨を伝え、朝の集合時間の確認を尋ねると、5時頃・・だという。マジか…(^_^;)

という事で、まだ夜も明けぬ暗い中港へ。こんな暗い中では撮影なんぞ出来やしないだろうに・・・と思いながら。

この日の船は前日とは別の船だった。

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結局、出航は6時だった。5時頃というのは、宿が用意する送迎バスの集合時間だったようだ。

出航まで時間があったので、少しだがタイムラプスも撮ってみた。

そしていよいよ3回目のクルーズに出航。

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前日とは違うポイントに向けて船は走った。

大波止めに沿って進むと、驚いたヒメウの群れが一斉に飛び立った。朝焼けの空におびただしい数の鳥が羽ばたく様子は壮観だった。

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ポイントに近付くと、船首にいるスタッフが近くに飛んでいるウミネコに向けて魚を投げ始めた。まだ薄暗く鷲の姿は見えない。

朝焼けの海を飛ぶ鷲

程なくして、後ろにいた年配のスタッフが「来たぞ来たぞ!」と声を上げた。

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何羽かの鷲の姿が見えたかと思うと、次々と山の方から飛んでくる。鷲達も良く分かっているようだ。

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ある程度の数が飛び始めたら、船首のスタッフがトロ箱いっぱい分をまとめて海にぶちまけた。どういう事かと思えば、その場所から少し船をバックさせて止めた。

なんと、その沢山浮いている魚めがけてオオワシとオジロワシが次々飛び込んでくるではないか。前日のように1尾づつ投げるのとは全然違う。このやり方の方が同じポイントに鷲が次々くるので撮影もしやすい。

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朝焼けが映った穏やかな海面に沢山の鷲のシルエットが見えてとても綺麗だ。この時間はまだ日が出ていないので日が昇る方が背になる位置に船を止めているようだ。

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しばらくそんな様子を撮影しているうちにようやく太陽が顔を出した。朝日に照らされた知床半島がとても綺麗だった。

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海面もピンク色から金色に変わった。

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ぶちまけられた魚には鷲だけでなくウミネコも集まっている。驚くことに、幅の広いカレイでもウミネコは細い口を大きく開けて丸のみにしている。

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漁師さんだろうか、朝日に照らされた海を小型ボートで次々と通り過ぎていく。かなりスピードが出ているように見える。

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キラッキラの海に映るウミネコもパチリ。

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これはウミネコの幼鳥だろうか・・・羽の模様が美しかった。

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ある程度撮ったら、また大波止めに船を寄せに移動。

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大波止めでも前日とは様子が違った。鷲との距離が近い。

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魚をついばむオオワシに怖い顔をしたオジロワシが歩き寄ってきた。

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オオワシの後ろから横取りを狙うオジロワシ。

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シャチの群れ

夢中で撮影していると、船内から出てきたスタッフが

「シャチが出たと無線が入ったが、観に行きますか? この時期に見られるのは本当に珍しいことなんですが・・・。」

とみんなに向けて尋ねた。

誰よりも早く「行きたいです!」と声を上げたのは私だった(笑)。

他の客もそれに同意し、船はシャチが現れたという沖を目指した。

既に沖に向かう他のクルーズ船が見えた。無線はどの船にも伝わっていたのだろう。

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沖に向かう途中振り返ると、陸地から離れると知床半島の山々が真っ白に光ってとても綺麗だ。まさに絶景だった。

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結構沖に出た辺りで先に走っていた船が速度を落とした。と、その近くに黒いヒレが見えた。シャチだ!

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ゆっくりと船がシャチのそばに寄って行く。シャチは逃げる様子でもなく、ゆったりと泳いでいる。

何頭かいてどれにカメラを向けるべきか迷ってしまう・・・。

気付くと船のすぐそばに大きな1頭が姿を現した。カメラを構えるとどんどん近付いてくる。

「船の下、船の下くぐるぞー!」

みんなに知らせるスタッフの方の大きな声が耳に入ってくる。その間夢中にシャッターを切った。

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下を潜って反対側に抜けていくところもシャッターを切ったが・・・PLフィルターを付けている訳じゃないのでぼんやりとしたシャチの影しか写らなかった(^_^;)。

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親子連れの家族なのだろうか・・・。小さいのも混じっていた。

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しばらくすると、シャチの頭がにょきにょきっと出てた。スパイホッピングと言われる行為だ。数頭がかわるがわる頭を出している。ジャンプ的な勢いがある感じではなく、ニョキニョキって感じだった。

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尾ビレも見せてくれた。

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並んで泳ぐ姿。

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クジラのように潮吹きも見られた。

 

 

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これはどういう行動かわからないが、腹ビレを出して泳いでいる。

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隣には前日乗せてもらったエバーグリーンの船がいた。

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そしてシャチの家族?はオホーツク海方面へ去って行った。

なんだかすごく得した気分になれた。流氷が見られなかったのは残念だが、その代わりにこの時期にはめったに見られないというシャチに出会えたのだから。

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そして船は岸に向かって舵を切った。

明るい海の鷲

まだ餌の魚が残っているので、ある分だけ撒いて終わりにしますとの事だった。

明るくなった海で、私たちは最後の鷲の撮影に集中した。

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十分に堪能したクルーズだった。個人的にはエバーグリーンよりも楽しめた。

船を下り、車の所まで戻ると、すぐそばの裏山に沢山の鷲が止まっていた。

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超望遠のコンデジで撮ってみたらこんな感じ。

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満足満足。

こうしてみると、前日に2回も乗ったにもかかわらず、3度目ではシャチと出会えたことはもちろんだが、クルーズの内容も違い、すごく楽しめ、乗ってよかったと思えた。

さて、この後は旅館に戻って朝食を済ませ、SLを撮りに標茶へ向けて出発だ。

 

ではまた次回



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