夜明け前の6時にクルーズ船に乗船
朝4時半に起床。5時に宿を出て凍てつく車を温めて羅臼港に向かった。
半過ぎに到着すると船には明かりが灯り、スタッフの方が餌の準備など出向に向けて忙しそうに仕事されているのが目に入った。既に数台の車が駐車場に並び、中で乗船を待つ客がいた。
今回乗船するのは一番手前に停泊しているEVER GREENという船だ。他にも何隻か出るようだ。
海釣りの船に乗るような感じだ。今回の獲物は魚ではなく、魚を獲る鷲だけど・・・。
本来流氷が来ていて、そこに群がる大鷲や尾白鷲を撮る予定だったのだが、今年は暖冬のあおりかまだ流氷が流れて来ず残念。昨夜船から「通常2時間ほどで料金が1万円程のところ、今回は流氷が来てないので少し時間を短くして7500円にしますがどうされますか?」とキャンセルの有無を電話で確認してきた。もちろんOKだ。聞くところによると、鷲を撮るなら海上に投げられた魚を狙って鷲が飛んでくるところを撮る方が面白く、流氷があると、その上に撒かれた魚を止まって食べるので、動きが無くつまらないらしい。
天候はまずまず。まだ日の出前の羅臼港
6時前に乗船し、名簿に記名、そして配られたライフジャケットを着用した。
デッキから羅臼の集落を撮ってみた。
女性の方も何人か参加していた。手にしているのはD4?いずれも日本人だった。写真中央奥の青いジャケットが今回同行させていただいたH氏。私は彼の左先首に座を構えた。
いよいよ6時をまわり、いざ出向。
前を行く船も同じようなクルーズ船だ。客が少なく見えるが、今回流氷が来てないという事でかなりキャンセルが出ているとの事だった。
朝日に照らされる海保の巡視船
外側の波止めを出たあたりで振り返り、羅臼の集落を見た。家々の窓に温かい光が灯り、日本じゃないような何とも言えない景色だった。
「鷲が来たぞーっ!」という船員の声で空を見上げると、既に何羽か飛んでいる姿が目に留まった。
ちなみに私は予習しておらず、この時点でオジロワシとオオワシがどんな姿なのか知らなかった(^^ゞ
太陽を背に大きな羽を広げる姿はとても勇ましい姿だった。
船のすぐ脇にはウミネコ?の幼鳥が人懐っこく飛び回っている。
スタッフが船首から餌となる冷凍の魚を海に投げるところ。魚はカレイや名前も分からない地魚などがどっさりよういされている。
まだ太陽の光が弱く、シャッタースピードをあげるにはisoを上げるしかなく画質が劣ってしまう。今回初めてという事もあるので、流し撮り的な冒険は避けたい。
結構船のすぐそばまで獲りに来る。冷凍の魚なので〝獲りに〟ではなく〝取りに〟というべきか。
それでも大きな鷲が鋭い爪を剥き出しにして獲物に足を伸ばす姿は恰好が良い。
この翼の腕?の部分と脚、尾の部分が真っ白なのがオオワシ。
下の茶色いのはオジロワシ。名の通り尾の部分だけが白く、その他はとんびのような茶色。
この白い部分が無いのはオジロワシの子供
この羽を広げているのはオジロワシの子供なのかオオワシの子供なのか無知な私には良く分からない。
遠目に見るとオジロワシはトンビとあまり変わらないように見える(笑)。
しかし、顔つきはトンビとは比べ物にならないくらい精悍な顔つきと鋭い目つきをしているのが分かる。
ここまで、海に投げられた魚を獲るワシを撮り続け、ここから移動。大波止めの所に船を寄せる。ワシは海で拾った魚をこの大波止めの上でゆっくりと味わっていた。それもおびただしい数。カラスやトンビの群れは見かけるが、オオワシやオジロワシが群れているところなんてそうそう見られたものではない。
下は羽ばたいているのがオオワシの子供。それを見ているオオワシ。
オオワシは見た目が派手で、カッコいいんだけど・・・。
歩いていると中で転んだところをみんなにバカにされている感じ!?(笑)
横顔はイカツイけど・・・。
正面から見ると・・・とぼけた顔(笑)。
向こう側にも同じようなクルーズ船が・・。きっと私達も同じように撮られているのだろう(^_^;)。
日が高くなり、もう一度外海に出て餌撒き撮影。
日差しが強くなった分とても撮りやすくなった。
餌を拾った後姿も。
これは俺のだっ!!
って聞こえてきそう。
しばらくこんな感じで撮影し、港に戻ったのは7時半だった。
今日はこの後もう一度この船に乗ることになっている・・・。
ではまた次回へ
今回使用した機材は以下の通り
カメラ
CANON 5DⅢ
レンズ
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
EF24-70mm F4L IS USM