かねてより朝日や夕日に赤く染まった富士山を見たいと思っていたが、1月19日に上京するにあたり天気予報を見てみると天気が良さそうだった。この機会を逃す手はないと前日の夕方に富士山が見える所に着けるよう昼ごろ出発することにした。
新東名に入り、新富士インターを降りて西富士道路を走る。ここまで来ると雄大な富士山が目の前に姿を現している。はやる気持ちを抑え道を間違えないように車を走らせる。
滋賀県の草津から車を走らせること約4時間。以前ネットで調べておいた田貫湖畔に到着。どの辺りから撮るのがいいのかよく分からないので、湖畔に沿った道を何往復化し、途中ここはといういう所で車を止め、湖畔まで歩いて様子を見て歩いた。
どうやら国民休暇村の施設前が良さそうだ。
国民休暇村の駐車場に車を止め、歩いて湖畔に向かう。今回、カメラ2台と三脚2台、それにダメもとでドローンも持ってきたので結構重い。
国民休暇村のすぐ目の前に湖畔にせり出すように展望デッキが設えられていて、そこで数人が三脚にカメラをセットしているのが見えた。よし、僕もあそこで撮ろう。
まだ日没までは時間がある。その間に二台のカメラを三脚にセットし、アングルを探る。湖を手前に、真正面奥に雄大な富士山がそびえる。やっぱり富士山はいいな~。
ただ、期待していた真っ白の富士山ではなく、岩肌が目立つ薄化粧だった。周りでカメラをセットし、待機している方たちと色々話をさせていただきながら日が傾くのを待つ。
まだ明るいうちの富士山はこんな感じ。
お月さんが富士山の真上にあっていい感じだ。風がなく湖面もほとんど波が立っていないので逆さ富士も美しい。この状態で赤くなってくれればいいのだが……。
まだ夕日まで時間がありそうだったので、思い切って周りの方たちに、今の間だけ少しドローンを飛ばしてもいいか尋ねてみることにした。するとそこにいる皆さんが快く承諾してくださり、ドローンを見るのが初めてという方も多いようで興味をもって見守ってくださいました。
そして、いよいよ日が沈み始め、富士山が赤く染まりショータイムが始まった。そこにいるみんなが思い思いにシャッターを切る。残念ながらこの時には既にお月さんははるか上方に上ってしまい写しこむことは出来なかった。
まだ明るいうちに飛ばしたドローンの映像がこちら。富士山が赤く染まっていく様子をタイムラプスにすれば良かった…。
その後すっかり日が沈み薄暗くなってきたので田貫湖を後にしました。
今回撮影した場所はこちら。
そして、次は朝日に染まる紅富士を求め、富士山の反対側にある山中湖畔に向かいます。道はカーナビ任せ。途中何か旨い物でもと思いながらもなかなかここという店が見つからず、まずは風呂ということで見つけたのが「紅富士の湯」。富士山を一望できる大浴場で冷えた体を温める。と言っても、暗くて富士山は良く見えませんでした。
一息ついてまた車を走らせ、山中湖畔に到着。湖面に映る逆さ富士を撮りたいので、富士山から見ると一番奥のあたりに車を止める。今夜はここで車中泊。旅館に泊まりたいところですが、何せ早朝から撮影したいので泊まるのがもったいないんです。
車を降り、どんな感じか湖畔まで歩いてみる。お月さんが出ていて結構明るい。それでも空には星が沢山輝いていました。
綺麗だな~。夜の富士山も良いね~。ということで車から三脚とカメラを取り出しカシャ!
分かりにくいですが、よく見ると星がいっぱい写っているんです。もう少し露出を挙げたのがこちら。
この時、気温はなんとマイナス6度。寒っ! エンジンは止めて、寝袋にくるまって仮眠いたします。おやすみなさい……。
そして空が白み始めてきました。
富士山の頂が少しずつ赤く染まってきます。
すごく残念なの事に、風が強く湖面が波立っていて逆さ富士が観られませんでした。こういう時はドアップしかないですね……。
そして日が昇り、雄大な富士山がいつもの姿に。
今回撮影した場所はこちら。
さて、この日は午後から神田に行く用事があるので東京に向かわねば……。
ここからだと山中湖の向かい側から東富士五胡道路を経て中央道に向かうのが早い。途中、山中湖の湖畔に沿った道を走る。湖畔と富士山がいい感じ。
ハクチョウが数羽泳いでいた。
この時間になるとあんなに強かった風も収まり、湖面が穏やかになってきた。道路の脇に車を止め、富士山をパチリ。しかし、この角度だと、自衛隊の演習場が丸見えで、部分的に焼け焦げた原野が痛々しく写ってしまう。
山中湖の湖面が部分的に氷が張っているところがあった。今朝は寒かったもんな~。
またいつかリベンジしに来るぞと心に誓い 富士山を背に東京へ向かった。