和菓子の老舗でいただくかつら女とかき氷は絶品
八条通り桂橋西詰め、桂離宮の丁度裏にあたる場所に古くからある和菓子屋さんの中村軒。創業は明治十六年だそうです。道路に面してお店があり、駐車場は少し離れた所に数箇所用意されています。
道路に面してショーケースが置かれ、お持ち帰りできる美味しそうな和菓子が販売され、店内の奥が茶店になって和のスイーツが楽しめます。
表で販売されているお菓子も店内に用意されている椅子に腰掛けて食べることができ、更に奥が座敷になっています。
覗いてみるとすでに満席近いお客さんが入っていて、店頭でも菓子を選んでいる方が何人も・・・
店員さんに声をかけ、奥の座敷に並ぶテーブル席に案内してもらいます。
席は4人がけできるテーブルに座布団。
さて、何にしようか・・・
外は35度はあろうかと思われる猛暑、私はやっぱりかき氷、ちょっと奮発して宇治ミルク金時を注文することに。
相方は「かつら女」にするという。“かつらめ”と読むこれは葛切りのようなもののらしい。
注文を受けてくれた店員さんが、「かつら女は少しお時間がかかりますのでお待ちください。」とのこと。
注文を済ませ、中を見渡すと、昔の雰囲気をそのまま残した風情が楽しませてくれます。
廊下との仕切り戸は襖や障子ではなく、簾状のものが用いられ、涼しげです。その廊下の向こうは小さな中庭になっていて、明りが部屋の中に取り込めるようなつくりになっています。家々が密集して建てられてきた京都ではよく見られます。
庭はよく手入れされているとは言えない感じですが、こうして緑や光が差し込む景色を眺めながら過ごせるのはいい気分です。
見ると、広いこの座敷部屋から廊下を抜けたところに更に客室があり、そちらには椅子とテーブルの席が並んでいました。
そうこうしているうちに、まずかき氷が出てきました。
ガラスの鉢に山盛り・・・堂々としたその様子は貫禄があります。
白玉に抹茶とミルクがかけられた淡い緑の氷、そしてトップには小倉餡がどっさり乗っかっています。
お好みでかけてください・・・と別添えでお抹茶のシロップが添えられています。
モチモチの白玉(*^_^*)
この氷・・食べても頭がキーンとならない。甘~い小豆。
抹茶のシロップそのものは甘さは少なく、抹茶そのものの風味が強く、練乳の甘さが加わってとても美味しいです。
それから少ししてかつら女がきました。
半透明の葛が氷水に浸されていて、見るからに涼しげ♪
黒蜜ときな粉が添えられていて、どうやって食べるのか・・・??
店員さんに尋ねると、「黒蜜の中にきな粉をたっぷり入れ、それを葛に絡めてお召し上がりください。」との事
ふむふむ
どれどれ、私も一切れいただいてみることに。
おお~っ!
旨旨っ!
ひんやりした葛切り?は舌触りがつるんとしていて、噛むとむっちり
黒蜜の甘味にきな粉の香りが鼻に抜けてとても美味しいじゃないですか!
かつて鍵善さんの葛切りとはまた違った美味しさです。
機会があれば是非食べてみてください。これお勧めです。
かき氷とかつら女 日本の夏って感じで良いですね~(*^_^*)
ご馳走様でした(*^_^*)
さて、汗もひいたところで、桂離宮でも覗いてみようか・・・ということに。
店を出るとすぐに桂川で、桂大橋がかかっています。
そこを左、川沿いに少し行くと桂離宮の笹?の垣根がずっと続いていて、正面入り口にたどり着きます。
桂離宮・・・
ここ、事前に予約しないと、中には入れないので注意しましょう。
今回の評価
比較的気軽に京都の古い、趣きのあるところでお茶をすることができるお店です。桂離宮に行った際には皆さん利用されているのではないでしょうか。そんな中でいただくかつら女は絶品です。かき氷も、お抹茶そのものの風味が活きている大人のかき氷といった印象でボリュームもあり美味しかったです。
[list style=”star”]- 味 ★★★★★
- 接客サービス ★★★☆☆
- 雰囲気 ★★★☆☆
- その他付加価値 ★★★★★
- コストパフォーマンス ★★★☆☆
- 幸せ度(総合得点) ★★★★☆
利用日:2014年8月18日 [/list]
このお店の案内
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- 名称 中村軒
- 今回の利用料金 二人で約2,000円(税込み)
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